映画「カメラを止めるな!」はパクリ!?ヒットの裏にある盗作疑惑・著作権問題の真相とは

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「カメラを止めるな!」は制作費用わずか300万円という低予算で制作された映画で、当初は東京都内の一部での上映だったものが大ヒットを受けて全国公開となった経緯を持ちます。
その結果、上映から2か月で興行収入が8億円を突破しているという話題の作品です。
実際に映画を観た人の感想は上々で、「面白かった」と評価している人が多いことから話題作としてまだまだ注目を集めています。

「カメラを止めるな!」に突如浮上した盗作疑惑

そんな「カメラを止めるな!」が別の方向で話題を集めることとなったのが、著作権問題による盗作疑惑騒動です。
これは騒動を訴えている和田亮一氏が「カメラを止めるな!」が自分が主宰していた劇団の作品を盗作したものだとメディアに訴えたことが始まりとされています。
そこから著作権の侵害ではないかという問題に発展していますが、映画製作側はこの事実を否定しているため、裁判に発展するのではないかと予想されているようです。

そもそもの原因は一体何?

なぜこのような問題が起きてしまったのかというと、まず「カメラを止めるな!」がとある舞台を原案としている作品であるという点がポイントになっています。
原案とされているのは、和田亮一氏の劇団が2011年に舞台で公開した作品「GHOST IN THE BOX!」です。

これに関しては「カメラを止めるな!」の監督である上田慎一郎氏も認めており、本人もインスパイアを受けたとインタビューで答えています。

「GHOST IN THE BOX!」は和田亮一氏ともう1人の劇団員が考案・脚本・演出したものだと説明されているため、この舞台作品の著作権そのものは和田亮一氏ともう1人の劇団員にあるとされています。
ただ、舞台作品を映画化する際に上田慎一郎監督を含めたスタッフは著作権を持っている2人ではなく、他の劇団員に確認を取ってから映画化した経緯があるようです。

さらに映画を完成させた後で和田亮一氏らに事後報告という形で許諾の連絡が入り、公開後は一切連絡がなかったと言います。

そして、この問題が揉めている原因となっているのが、原作として和田亮一氏らの名前がなかったことです。

「カメラを止めるな!」が「GHOST IN THE BOX!」を元にして制作されているにも関わらず、原作者である和田亮一氏らは原案者としてクレジットに掲載されています。
つまり、上田慎一郎氏を含めた映画制作側は「GHOST IN THE BOX!」を参考にして「カメラを止めるな!」という映画を完全オリジナルの作品として公開したというわけです。
ですが、「カメラを止めるな!」と「GHOST IN THE BOX!」には類似している点が多いと指摘されており、著作権を侵害するレベルの盗作ではないかと和田亮一氏は考えています。

このような点から和田亮一氏は盗作疑惑や著作権の侵害を訴えており、著作権を持たない原案者ではなく著作権を持つ原作者としてほしいと映画制作側に伝えています。
しかし、映画制作側は盗作疑惑や著作権侵害を否定しているため、和田亮一氏は訴訟の準備を始めていると報道されています。

問題は著作権侵害にあたるかどうか

ここで問題の議論となるのは、盗作疑惑であるかどうかよりも著作権を本当に侵害しているのかという点です。
そもそも著作権とは著作物を保護する権利のことを指していて、製作者が自分の考えや気持ちを表現したものは全て著作物に該当します。
そして、この著作物を制作者の許諾を得ずに勝手に使用してした場合は権利を侵害されたと判断されるため、法律違反を犯したことになるのです。

ただ、著作権についての注意点は著作権は表現を保護するためのものであり、アイデアを保護するためのものではありません。
そのため、内容が類似していても表現方法が異なっていると著作権を侵害したとは判断されないため、今後は表現が類似しているかどうかが議論の争点となるのではないかと予想されています。